
1. 240億ドルを運用するVanEck「金の上昇トレンドは2030年まで続く」
金鉱株ETF「GDX」など約240億ドル規模を運用する大手運用会社 VanEck は、現在の金強気相場が2030年頃まで続くと見ています。2025年の金価格はインフレや関税、景気不透明感を背景に年初来60%超上昇しましたが、VanEck は「まだ上昇余地が残っている」と判断しています。
各国中央銀行による記録的な金買いと、西側投資家の回帰が、金市場の構造的な下支えになっているという見方です。VanEck は、こうした構造要因を踏まえると、2030年までに金価格が5,000ドル方向へ向かうポテンシャルがあると分析します。
さらに、ゴールドマン・サックスも2026年末までに4,900ドルを目標とするレポートを出しており、長期強気シナリオに一段と重みを加えています。
GoldKimpコメント: 2025年だけで60%上昇しても「まだ終わりではない」というスタンスです。VanEck もゴールドマンも、金の長期的な右肩上がりトレンドに賭けていると言えます。
2. 2026年 金価格見通し:AIバブル崩壊なら「金を買え」
Nasdaq は、2026年の金価格を押し上げる可能性があるテーマとして、トランプ政権の通商政策、中央銀行の継続的な買い、そして「AI株バブル崩壊リスク」を挙げています。
バンク・オブ・アメリカは、米財政赤字の拡大や非伝統的なマクロ政策を理由に、2026年に金価格が5,000ドルを突破するシナリオも提示しました。
モルガン・スタンレー(4,500ドル)やゴールドマン・サックス(4,900ドル)もいずれも強気な金価格目標を出しており、大手投資銀行のコンセンサスは「高値圏レンジ〜さらなる上昇」というイメージです。
特に、AIハイテク株のバリュエーションが崩れた場合、金が最も有力なヘッジ資産になるという指摘が目を引きます。
GoldKimpコメント: 主要ハウスが次々と金のターゲットを引き上げている状況です。とくに「AIバブルに対する保険」として金を位置づける見方が、新しい投資ストーリーとして浮上しています。
3. 2026年 金価格見通し:State Street「構造的強気相場は続き、5,000ドル到達確率は30%」
世界最大の金ETF「GLD」を運用する State Street(SSGA)は、2026年の金市場について3つのシナリオを提示しています。
- ベースシナリオ(確率50%):金価格は4,000〜4,500ドルのレンジで推移し、コンソリデーション(もみ合い・押し目形成)に入る。
- 強気シナリオ(確率30%):地政学リスクや米国のスタグフレーション懸念が高まると、金価格が5,000ドルを突破する可能性。
- 弱気シナリオ(確率20%):ドル高と世界成長の回復が同時に進めば、3,500ドル台までの調整も想定。
SSGA は、
① FRB の緩和方向への転換、
② 世界の債務残高 340 兆ドル超、
③ 株式と債券の相関構造の変化、
④ 金ETFへの再流入、
⑤ 新興国・中央銀行の持続的な金買い――
といった5つの構造要因が、長期的な金の強気サイクルを支えていると指摘します。
GoldKimpコメント: 「これは最も現実的なシナリオと言えるでしょう。」
無条件の一本調子上昇ではなく、「基本線は4,000〜4,500ドルでの一服だが、状況次第では5,000ドルまで一気に吹き上げるリスク(チャンス)もある」というメッセージに近い内容です。










