金価格4500 ドル突破:米雇用悪化で始まった「本物」の上昇と銀

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金価格4500 ドル突破が現実のものとなりました。先週金曜日の米国市場の引け時点で、コモディティ市場は「労働市場が冷え込んでいる」というシグナルに歓喜し、強い上昇トレンドを見せました。

特に雇用統計が予想よりも低調だったことを受け、市場はFRB(連邦準備制度理事会)による利下げ(ピボット)の可能性をより高く見積もり、安全資産へと資金を移動させています。資産を守りたい方のために、今回の上昇が単なる過熱なのか、それとも「真の底(大底)」を固めて上昇するトレンドなのかを明確に解説します。

金価格4500 ドル突破を象徴する、壁を突き破る黄金の雄牛(ブル)のイラスト

昨晩(金曜日)の米国市場(現物基準)

  • 国際金価格 (XAU/USD): 4,496.9ドル / +0.43%
  • 国際銀価格 (XAG/USD): 79.89ドル / +3.75%

今日の投資のヒント: 金が新高値を更新する際、銀 (Silver) が3%以上急騰して後を追うのは、典型的な「強気相場(ブルマーケット)」のシグナルです。銀のボラティリティ(変動幅)に注目してください。

金価格4500 ドルラインにタッチ、冷え込む労働市場が引き金に

米国労働省が発表した雇用統計が市場予想を下回ったことで、金価格は一時オンスあたり4,500ドルの大台を超えました。新規雇用者数が減少しているということは、景気が少しずつ鈍化していることを意味し、これはすなわち米中央銀行(Fed)が景気を支えるために「金融緩和(利下げ)」を行う名分となります。

今回の上昇は投機的な需要というよりも、マクロ経済の流れ、つまり「ファンダメンタルズ」の変化に基づいているため、その地盤はより強固に見えます。

このように金価格が上がる時、真にスマートな投資家は「大口投資家の資金(スマートマネー)」がどこへ流れているかをチェックします。ETFの資金フローを見れば、この上昇が「ダマシ」なのか「本物」なのかが見えてきます。

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💡 GoldKimp コメント: 経済が悪化するというニュースが資産市場には好材料になる、皮肉な状況です。金価格4500ドル突破は単なる数字ではなく、「通貨価値の下落」を予告する号砲かもしれません。

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【今日の主要ニュース】

雇用ショック以降、金市場に新たな買い手が流入

米国経済が予想より少ない雇用しか生み出せなかったというニュース以降、静観していた投資家たちが金市場に参入しています。特に雇用指標の発表直後に金と銀が同時に急騰したことは、市場参加者が今回の指標を「確実な買いシグナル」として解釈した証拠です。

銀価格はわずか1日で3%以上も暴騰しました。こういう時こそ、日本の国内価格(円建て)と国際相場の「乖離(プレミアム)」を確認せずに飛びつくと、思わぬ高値掴みをするリスクがあります。

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💡 GoldKimP コメント: ニュースを見て遅れて飛び乗る個人投資家(イナゴ)が多いです。追撃買い(高値掴み)よりも、押し目(調整)を待つ忍耐が必要です。

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消費者心理指数が上昇しても、金は4500ドルを維持

1月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)が54ポイントへ上昇し、消費心理が改善したにもかかわらず、金価格は折れませんでした。通常、消費心理が良いとリスク資産(株式)へ資金が向かいがちですが、現在はインフレ長期化への懸念が根強く、安全資産である金への需要が堅調に維持されています。

💡 GoldKimp コメント: 人々は「経済は悪くない」と感じつつも、一方で「物価は上がり続けるだろう」と考え、金を買い集めています。非常に理想的な上昇相場のパターンです。

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住宅着工件数が46%急減、景気後退懸念を刺激

米国の住宅着工件数が9月以降急激に下落したデータは、景気後退(リセッション)の恐怖を刺激し、金価格を押し上げるもう一つの材料となりました。不動産景気が折れれば経済全体の活力が低下するため、FRBへの利下げ圧力はさらに強まるでしょう。

💡 GoldKimp コメント: 家を建てる現場が減るということは、今後投入される鉄鋼、銅、人材の需要がすべて減ることを意味します。景気が冷え込めば、金はさらに熱くなります。

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ビットコイン、テクニカル的な弱気シグナル点灯

金とは対照的に、ビットコイン(BTC)は日足チャート上で弱気の流れが感知されるというテクニカル分析が出ました。短期的には売り勢力が優勢であるという分析ですが、これはデジタルゴールド(ビットコイン)から実物ゴールド(金)へ資金が一部移動する可能性を示唆しています。

💡 GoldKimp コメント: 金は飛翔しているのに、コインは足踏みしています。ポートフォリオにおける資産配分の重要性を改めて示す場面です。

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今日の結論

金価格4500ドル突破は、雇用の鈍化という確実な「名分」を背負っています。金は過去最高値を抜けて定着を試みており、銀は凄まじい勢いでそれを追撃しています。今は性急に売るよりも流れを楽しむべきですが、急騰した銀のボラティリティには注意し、分割エントリーでアプローチするのが賢明です。

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