機関投資家たちが銀価格の下落に賭けて、痛い目を見ました。銀ショート(空売り)ポジションを構築していた専門投資機関が、結局損失を確定させて逃げ出したというニュースは、現在の市場がいかに強力な上昇トレンドにあるかを如実に物語っています。

📉 1月15日 国際市場 終値(現物)
国際金価格: 4,616.09ドル (-0.24%)
国際銀価格: 92.41ドル (-0.87%)
昨晩の米国市場は、経済指標の好調を受けて金と銀ともに小幅な調整が入りました。しかし下落幅は限定的で、むしろ安値での押し目買い(Dip buying)待機勢が控えていることが確認できました。
資産を守ろうとする個人投資家の皆様のために、機関の銀ショートさえも焼き尽くした今回の市場イシューと、今日の主要ニュースを分かりやすく分析します。
目次
TD証券、「銀ショート」失敗で60万ドルの損失確定
カナダの大手投資銀行であるTD証券(TD Securities)が、銀ショート戦略での敗北を認め、損失を確定させました。
彼らは去る1月8日、銀価格が88.35ドルの時に「価格は下がる」と予想し、ショート(売り)ポジションを取りました。しかし銀価格は見せつけるかのように暴騰し、結局安全装置として設定していたストップロス(損切り)ラインである94.50ドルに達し、約60万6,000ドル(約0.72%の損失)を失って市場から撤退しました。
「銀ショート」の踏み上げ(スクイズ)の前兆か?
今回の件は「ショートスクイズ」の前兆かもしれません。ショートスクイズとは、下落に賭けていた銀ショート勢が、価格上昇に伴い損失を抑えるために慌てて買い戻す(ショートカバー)ことで、価格がさらに暴騰する現象です。
専門家たちは、銀価格が短期間で急騰したにもかかわらず上昇の勢いが衰えない理由は、まさにこうした銀ショート勢の買い戻し圧力が燃料になっているためだと分析しています。
機関投資家でさえ予測を外すほどボラティリティが高いのが銀市場です。現在、日本国内の銀価格にどれだけの乖離(プレミアム)が含まれているかを確認し、慎重にエントリーする必要があります。
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💡 金プレミアム コメント: 「ショート(空売り)」とは価格が下がって初めて利益が出る仕組みです。プロである専門機関でさえ下落を予想して大きな損失を出したということは、今の銀市場の上昇エネルギーが想像を超えていることを意味します。個人が安易に「高すぎる」と判断してインバース(下落に賭ける商品)やショートに手を出すのは非常に危険です。
[記事原文]
【今日の主要ニュース】金・銀・経済ニュース分析
トランプ氏、重要鉱物に関税を課さず…銀下落の要因?
ドナルド・トランプ次期大統領が、カナダとメキシコ産の重要鉱物に対して、当面は関税を課さないと明らかにしました。このニュースにより供給不足の懸念が多少和らぎ、高騰していた銀価格が一時的に下落しました。
💡 金プレミアム コメント: 関税免除はサプライチェーンには朗報ですが、価格暴騰を期待していた投資家には短期的な悪材料です。しかし政策はいつでも変わる可能性があるため、ニュースには常に耳を傾ける必要があります。
金銀比価が歴史的底値に接近、変曲点は来るか

BMOキャピタル・マーケッツは、現在の「金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ)」が歴史的な低水準に近づいていると警告しました。金銀比価が低いということは、金に比べて銀が高いか、あるいは金が銀に追いつくために上がる順番だというシグナルです。過去のデータを見ると、この地点では市場のボラティリティが極大化する可能性があります。
[指標分析] 今、銀を買うのは正解でしょうか? 金銀比価チャートを見れば、現在の位置が割高か割安かを客観的に判断できます。
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💡 金プレミアム コメント: 比率が底を打つと、通常2つのことが起こります。銀価格が暴落するか、金価格が暴騰するか。どちらにせよ大きな波が来ているので、リスク管理が必要です。
米経済指標の好調で金価格4600ドル割れの危機
NY連銀製造業景気指数と週間新規失業保険申請件数がともに良好な結果となりました。米国経済が依然として強いというシグナルは、利下げ期待を後退させるため、金価格には悪材料として作用します。これにより金価格は一時4,600ドルを割り込む場面もありました。
💡 金プレミアム コメント: 経済が良いというニュースが金価格を抑え込んでいます。しかしインフレという種火が消えない限り、このような下落は安値で拾うチャンスとして作用する可能性が高いです。
ビットコイン上昇継続、強気相場(ブルマーケット)の到来
ビットコインが日足チャートで着実に高値を切り上げ、上昇トレンドを維持しています。テクニカル分析上、「強気相場」の典型的なパターンを見せており、抵抗線突破時にはさらなる価格噴出が予想されます。
💡 金プレミアム コメント: 金と銀が一休みしている間にビットコインが走っています。資産市場内で資金が循環し、全体的なパイを大きくしているポジティブなシグナルです。
今日の結論
専門機関でさえ銀ショートを損切りするほど、現在の貴金属市場の上昇エネルギーは強力です。短期的な経済指標の好調で価格が押さえつけられている時こそ、恐怖に打ち勝ち、少しずつ買い集めるタイミングかもしれません。








